カズアの備忘録

自分専用の備忘録ですので拙い点もございますが、ご容赦くだされ

火事の現場に居合わせたお話し

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2017年8月3日に築地場外で火事があったので
自分も人生で初めて
火事の現場に居合わせた時の話をしたいと思います。

今から5年くらい前
当時、営業職の仕事をしてました。
(現在はITのお仕事に従事してます)

この日
自身の営業で取ってきた仕事で
住宅マンションに監視カメラを4台とその画像を録画する機器を設置する。
と、いった内容の工事を着工してました。
(カメラ配置はエントランス、マンション前の駐車場スペースなど)

営業なので実作業は行わず。
朝一、技術者と一緒に現場に行き指示をして
一度会社に戻ってました。

この日の現場作業は楽チンな方だったので
2人工で2人の技術者で作業してもらっていました。


16時頃に技術者の本田さんから
携帯に連絡をもらい
本田「おつかれさま〜、工事もう終わりそうだよ〜 俺くん来るんだよね〜?」
俺「あ、行きますよ〜。じゃあ、今からそちらに向かいますね〜」
この日の現場は会社は車で15分くらいの場所にあったので
社内で見積書制作途中だったが、そのまま向かった。

通常の監視カメラ機器の工事では
施主さんに監視カメラ機器の操作に関してレクチャーする必要があった。


俺が現場に着くと
図面の通り本田さんと技術者の人が
監視カメラ設置と配線処理をし終わる手前だった。
工事内容は全く問題ないといった感じで
引渡しも楽勝だな〜と、思っていた。

技術者の1人は別の現場に駆り出されて
本田さんが手直しが入った場合でも対応できるように残ってもらった。

あとは説明や引渡しで
施主さんを待っていた。

ふと
向かいの建物を見ると
向かいの平屋の換気扇から火が吹き出てるではないか!

出火元は換気扇の換気口から火が吹き出ていた。
発見時火は、換気扇から1メートルくらい横に広がった状態だった。
換気口の位置は高さ地上から2メートルくらいの高さにあり。

木造という建物が火が広がるのを
手伝っているように見えた。

俺が一番驚いたのは
短時間で(ものの10秒で2メートルくらいの広がり)
火が横に屋根を伝いミルミル広がり
戦慄を覚えた。

向かいの平屋と
自分かいるマンション側の間には
150cmくらいのブロック壁が隔ててあった。


この時、俺は持ち前の
正義感が作用して
まずは、119番に連絡だよな
と、思い。会社の携帯から
119を発信。

考えると、人生でこの時が初めて
119番コールした時でした。

コールすると、携帯画面に見たことない文字が出てきた。
「現在地転送中」「現在地転送中」
そんな文言が点滅して表示していた。
なんだ?と思いながら
携帯受話器から
「もしもし〜?救急ですか火事ですか?」と聞こえてきた


俺「もしもし。火事なんですが」
消防士「火事ですね。現在地を教えてください。」
俺「あ、ちょっとわからないですね・・千葉市の…」
消防士「千葉県市川市○○あたりですかね?」
俺「はい、多分そうです。近くにトヨタレンタカーがあります」
さっきの、携帯画面の現在地転送中が
このやりとりを短縮させたんだな〜と感心しながら

消防士「火事の建物は何ですか?」
俺「木造の平屋ですね」
消防士「あなたのお名前は?」
俺「俺です。」
消防士「俺さんですね。では、俺さんこの後
消防隊を至急向かわせますので
現場に到着したら消防士に俺さんは自分ですと言って
お話ししてください。」
俺「わかりました。ガチャ」

電話を切って火をみると
この間も
ゴーゴーっと唸りを上げて火は広がっていってた。

煙も立ち込める中
俺は
近隣住民に火事を知らせなければと
大きな声を出した。

俺「火事ですよ〜〜火事だ〜〜」
普段言い慣れない、ワードだったので
自分で違和感があるものの
叫び続けた。

すると施工したマンションから住民がちらほら出てきたりした。

平屋に住民がいるかもしれないと思い
今度は、火災が起こっている平屋の中に向かって
大声で「火事ですよ〜〜〜火事ですよ〜〜〜」
と叫んだ。
叫ぶこと30秒ほどして

30歳くらいの色白デブ(120キロくらいダルダルな身体:俺は引きこもりっぽいなと思った)が
のそのそと奥から出てきた。

デブ「どこが火事なんですか〜〜?」
デブの呑気な返事に少しイラだちを覚えながら

俺「あなたの家がですよ!!」
デブ「????」
デブ「ブヒィィィィィィ」
俺の言葉を聞き、機敏になるデブ。

デブは平屋の庭に出ると
広がった火を確認して驚愕する。
デブ「ブヒィィィィィィ」

デブは庭に置いてあった
花に水をまくためのシャワーノズル付きホースを掴むと
火に向けて放水し始めた。と、思ったら
シャワーノズルがシャワーになってて
50cmくらいしか水が上に向かっていない。

本田さんと俺は
その光景を見て
2人で同時に大声でツッコミをした。
「水が火まで届いてませんよ〜〜」

ウチらも火を前にテンパっていたが
デブも相当テンパっていたようだった。
水が火まで届いているかも理解できな状態だったようです。

デブは「ハッ」と我にかえり
シャワーノズルをカチカチっと回し
シャワーモードからホースモードに切り替えて
消火に着手した。

デブの消火も中々効いてたようで
火のまわりが遅くなっていったように見えた。

そして、黒い煙がモクモクと上がる中
消防車のサイレンの音が近づいてきた。

圧倒的な救世主、ファイヤーファイターの到着だ。


初動で消防車が2台駆けつけてきた。
それと、救急車も併せて駆けつけてたと思う。
最終的には消防車4台くらい来たかと・・

俺は、先ほどの電話でのやりとりを思い出して
(現場に到着した消防士に俺さんは自分ですと言って
お話ししてください。)

急行した消防士に俺は声をかけた
俺「あ、すみません。自分が俺です」
消防士「邪魔だからどいて!!」
ドカッ
邪魔者扱いされてしまった・・

何も知らない俺は、先発隊の先陣を切る人に
声を掛けて作業を邪魔してしまったようだった。

消防士たちの手際の良い作業で
ホースで放水が始まった。

この時火事は、デブの活躍もあり
火の手が大きく展開する感じにはなっていなかった。

規模としては、ボヤですむ感じだった。

だが、未だ火が出てるので
ホースで放水作業となった。
だが、ホースの放水も1問のみで
他のホースの準備もしていたが
次のホースを使うことはなかった。

20分もすると火は完全に鎮火。

しかし、火は消えても黒い煙は未だに立ち登っていた。
なのでか、それから30分くらいは放水してました。

火が鎮火した頃、
携帯に知らない番号から着信がなる。

俺「もしもし」
消防士「もしもし。連絡いただいた俺さんですか?」
俺「そうです俺です」
消防士「あ、いたいた。ッピ」電話を切り
消防士「少し状況のお話を伺いたのですがよろしいですか?」
俺「はい」
消防士「では、こちらへ移動してもらっていですか?」


俺と本田さんは別々に位置に移動して

消防士とは異なる服装の検視官ぽい人
2人に優しい口調で質問を取り調べのように
火事の出火場所や状況説明や何故この場所に居たのかを求められた。

火事は、第一発見者が一番怪しい。と
言われてるから当然だと思った。

何もやましい気持ちなど当然ないので
ありのままを伝えた。

15分くらい質疑応答を済ませ。

最後に
検視官「不明な点などありましたら
再度、携帯にご連絡してもよろしいでしょうか?」
俺「はい。大丈夫ですよ。ご連絡ください。」

そう伝えて、取り調べは終わった。

この時の質問は、多分
嘘発見みたいな
相手に虚偽を言ってないか?焦ってないか?
相手の挙動をなどを見てる質問だったんだろうと思った。

その後、取り調べを終えた本田さんとも合流して
興奮した様子で2人は色々話したのを覚えている。


結局、火事はボヤで済み。
自分たちが現場を去る時には
煙も消えていた。
(火事発見から1時間じゃくいたかな)

最後デブとも会った。
お礼の一つでもあるかと思ったが
何も無くて逆にワロタw

別に謝礼なんていらないけど
「ありがとう」の一言は欲しかったかな〜
それが、人ってもんだろ?


これが、人生で初めて
火事の現場に立ち会ったお話です。

最後まで読んでくれた
あなたが大好きです。
ありがとうございました♪